立川の歯医者「立川北デンタルオフィス」の一般歯科・小児歯科をご紹介するページです

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お口の健康を脅かす病気、
虫歯

お口の健康を脅かす病気、虫歯

虫歯の原因のほとんどは、お口のなかに棲む100種類以上の虫歯菌。虫歯菌は、磨き残しなどに含まれる糖分から酸をつくり、その酸が歯を溶かすことで虫歯は起こります。一度溶けると、自然には治癒しないので、早めの治療が必要になります。歯を磨く理由は、食べかすを取るだけではなく「細菌感染で歯と骨が溶けないように、歯垢(プラーク)を取り除くために行う」のです。

歯の修復と再発サイクル
「Repeated Restration Cycle」

歯の修復と再発サイクル「Repeated Restration Cycle」

虫歯治療をするとつぎはぎの修復になるため。生涯「再治療」が必要になります。修復物や被せ物の精度や、使用材料の品質状態、メンテナンス頻度によっても影響されます。ドミノ倒しのように①から④に向けて徐々に悪化していきます。

  1. ①最小限の治療介入に留めて歯質をできるだけ保存
  2. ②再発リスクに備えた治療
  3. ③神経や根の治療(歯内療法)
  4. ④歯を喪失した欠損部の機能・審美回復

当院では、初期虫歯はフッ素塗布などで歯面強化し経過観察し、切削修復介入のタイミングを見計らいます。そして治療が必要な段階で、すぐ治療介入します。

二次虫歯と神経の感染について

二次虫歯と神経の感染について

二次虫歯は虫歯を起こす細菌が修復物や被せ物の境界から入り込むので、一気に硬い歯質を軟らかく溶かしてしまいます。急速に深行し、神経の感染のリスクも上がるので早急な治療が必要です。

痛みを感じていなくても、虫歯が深行してしまうと危険です。修復物や被せ物の不適合や、経年劣化を見つけた時点で治療介入をお勧めしています。

神経を失うと、平均約20年で抜歯または喪失するといわれています。特に、抜歯に至る歯の85%はクラウンが装着されていない歯です。5~6倍抜歯確率が上がりますのでクラウンが外れたらすぐに受診しましょう。

二次虫歯と神経の感染について

神経が保存できれば栄養供給が続き、歯の寿命は長くなります。虫歯治療は早期発見・早期治療・継続したメンテナンス・生活習慣の改善が欠かせません。患者様の協力度が高いほど歯は保存され延命されますし、協力度が低いほど後から大がかりな治療が必要となり、歯の喪失機会も増えます。

人は失ってから大切なモノに気がつきます。それは、歯も同じです。独断するより、医学的根拠を重要視してください。先回りして治療できれば、明るい未来が待っています。私達はそのお手伝いとガイドをします。

修復は白く美しく
修復は白く美しく

エステライトアステリアは、即日修復できるダイレクトボンディングによく使用する材料です。100%セラミックスのe.max Inには劣りますが、2~3万円程度と治療価格も抑えられる82%のハイブリッドセラミックスです。天然歯のエナメル質と比較すると75%程度の硬度があるので、保険のコンポジットレジンよりも丈夫で美しい治療が可能です。樹脂を18%含むので、多少の着色やチップは経年劣化としておきますが、簡単に修理も可能です。日本の歯科医院での普及率は4%程度と少ないですが、TKDOでは創業以来続けている治療です。
世界一のダイレクトボンディング術者と知られる青島徹児先生の下、指導・訓練を受け研鑽を続けています。

虫歯の段階と治療法

  段階 治療法
C0
虫歯のなりはじめ
C0虫歯のなりはじめ
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、歯が白く濁ります。痛みは感じません。 適切なブラッシング、フッ素塗布による歯面強化をします。これで自然治癒することも。積極的に定期検診で経過観察をしましょう。
C1
エナメル質の虫歯
C1エナメル質の虫歯
エナメル質が脱灰し、溶けて黒ずみはじめます。痛みなどの自覚症状はまだありません。実質欠損隣、虫歯検知液で染色すると染まります。

虫歯の部分を削り、コンポジットレジン(CR:歯科用プラスチック)を詰めます。白い詰め物ですが、やわらかいので半年から2年程度で亀裂が入ったり欠けて再治療することが多いです。

自費診療のダイレクトボンディングであれば、保険のレジンより2~2.5倍硬く丈夫で耐久性が上がります。

コンタクト面の虫歯であればなるべく咬合面から切削アプローチせず、水平的に切削し修復することで咬合力を避け耐久性を増すことが可能です。
Horizontal  Slots Technique

C2
象牙質の虫歯
C2象牙質の虫歯
冷たいものや、熱いもの、甘いものがしみます。
食事や歯ブラシが当たると痛いこともあります。

C1より大きな虫歯に侵された部分を削り、詰めものをします(範囲が広い場合は被せものをします)。CR(レジン)か銀歯で修復します。銀歯の耐用年数は平均4.3年です。

自費診療ならダイレクトボンディングも良いですが、セラミックインレー修復がより安定します。歯と同程度の硬さを持つので長期予後が期待できます。

臼歯の咬頭が薄くなるような大きな虫歯の場合、インレーではなくアンレーやクラウンなど歯冠咬合面を覆う形状にした方が安定し、長期予後が期待できます。

神経に近い場合は間接覆髄、部分的に神経が露出(偶発的露髄)した場合は、直接覆髄をして神経保存に挑戦することもあります。レーザーや水酸化カルシウム製剤、MTAセメントを使用すると神経保存成功率が上がります。自費診療です。

C3
神経まで進んだ虫歯
C3神経まで進んだ虫歯
何もしなくてもズキズキと激しく痛みが出たり、ひとりでに神経が死んでいたりすることもあります。歯への栄養供給がない状態なので、脆くなり破折しやすくなります。 悪化すると、頬側や舌側の歯茎にニキビのようなできものを作り減圧することもあります。

神経を取ったり、感染した根管を清潔にする「歯内療法」が必要です。根管内を清潔にしてから根管充填をし、歯が被せられるように土台を立てます(支台築造)。その後、被せものをします。

残存歯質が少ない場合は、清潔にラバーダムをかけられるようレジン隔壁を作成します。

根尖や髄床底が大きく穿孔や破折をしている場合は、保険治療では炎症が治らず、治療困難で抜歯判定となることが多いです。

C4
歯根まで進んだ虫歯
C4歯根まで進んだ虫歯

神経が死んでいるため痛みはなくなりますが、歯根の先に膿が溜まると再び痛みます。

歯根破折や、根管や髄床底などの穿孔で難治性です。

被せられるほど残存歯質がなく、保存が不可能になります。

通常抜歯が必要になります。歯を抜いた際には、ブリッジや インプラントなどで失った歯を補います。
抜歯せず保存を試みるのであれば、条件を整えるための「やる気・コスト・通院回数・口腔清掃スキル向上」などの協力が不可欠。すぐ抜歯せずに延命処置が可能な場合もあります。

※表は左右にスクロールして確認することができます。

神経保存の為の治療選択肢

歯科医院を上手に利用して、保存できる歯数を増やしましょう!

進行してしまった重度の虫歯を除去した結果、神経まで進行していた場合は歯の神経が露出します。この状況を露髄(ろずい)と呼びます。露髄してしまうほどの重度の虫歯の場合、歯の神経は虫歯菌によって炎症を起こしている可能性が高いです。この炎症が治癒する程度の炎症であれば、MTAセメントを利用して封鎖することで高確率で神経を残せる可能性があります。

MTAセメント+Er-YAGレーザーで【歯髄温存療法】(VitalPulpTherapy) 33,000円(税込)

光が到達すれば生体組織への蒸散が可能。露髄しても全部性歯髄炎になっていなければ、露髄面の適切な処置で保存出来る可能性があります。露髄してからの処置はEr-YAGレーザーで残存象牙質の淵より僅か内側に歯髄表面が位置するまで蒸散し、生食停留させ止血確認。MTAまたはWellPulpPTという薬剤を緊密で無圧+光硬化型水酸化カルシウム製剤やCRで暫間的修復し半年以上経過したらMTAごと全て除去し再修復する。またはリエントリーせずそのまま使用する場合もあります。この時第三象牙質の様な硬組織が産生されていれば大成功といえます。※MTAセメントは、間接覆髄やIPCや根管充填でも効果的です。

神経・歯根まで進んだ虫歯のトラブル詳細

①歯冠部のトラブル

歯冠修復物のタイプ(充填か歯冠補綴か築造体の有無)によります。修復物マージン(縁)部分からの漏洩の可能性があります。

②根管口部のトラブル

根管の閉塞見落とした根管の存在などが考えられます。

③根管系のトラブル
  • 根管の感染予防拡大・洗浄不足
  • 側枝や根尖の分岐の存在
  • 根管充填の質(オーバー、アンダー)
  • 根管充填材の材質。穿孔・レッジの存在
  • 本来の根管からの逸脱
  • 器具の破折
④既住歴
  • 以前のX線像との比較
  • 以前の治療からの経過時間
  • 過去においての症状の有無
  • 以前に行われた根管治療の質(無菌的な治療は行われていたか?)
  • 前医の臨床的技術
  • 患者様の協力度
  • 術者の技術・器具操作の熟練度

必ず、虫歯検知液で感染部を染め出しているので、虫歯の取り残しはなく、健康な歯質をできるだけ保存します。

歯科医院を上手に利用して、保存できる歯数を増やしましょう!

治療や予防に協力的な患者様は、天然の歯を保存できる可能性を高められます。一方で治療や予防に非協力的な患者様は、その場しのぎの治療を施すことが増え、再発リスクが高まり、結果的に歯の保存につながりにくくなります。

協力的で歯科医院を
上手に利用できる患者様の特徴
  • 精密検査で、不適合修復物や根尖病巣を積極的に早期発見・早期治療できます
  • 初期投資はかかりますが、治療総額を抑えられます
  • 保存できる歯数が多く、神経を失う歯も少なく済みます
  • 歯周炎治療にも積極的に取り組むことで、安定した歯周組織が得られます
  • 消化器官の入り口である口腔を清潔にすると、免疫力も上がります
  • 仕事の合間などの不確定な予約ではなく、お休みの日や、確実に来院可能な日時を守ってくださる方は、モチベーションが下がる前に治療が完了できます
  • 自己管理能力が身につきます
  • 社交性や外交性が上がり、積極的で明るくなり、見た目も若々しく健康を維持できます
非協力的で生涯歯に困る患者様の特徴
  • 自分が現在困っている部位だけしか治療しないので、既に早期治療すべきと診断された虫歯や不適合な歯が日に日に悪化します
  • 歯周炎を改善していないので、気がつかない内に歯周炎が重症化します。歯肉は腫れ、歯槽骨は吸収し、歯根はゆれてきます
  • 歯科医師の助言に耳を傾けて、早期治療をしていれば最小限で済んだはずの治療が重症化していきます
  • 治療期間もコストもかさむようになります
  • 虫歯→神経とる→根の病気や破折→抜歯と、短で歯を喪失します
  • 仕事の合間や、早く仕事が終わった日に歯の治療をしようとするので、遅刻やキャンセルも多く、残念ながら信用度が低いです
  • 治療が進行しないだけでなく、治療箇所とは別の歯が問題を起こします
  • 合併症が多く、日常生活に支障をきたすほど症状が起きやすいです
  • モチベーションも低下し、自己管理能力はなくなり、徐々に全身の不調やストレスも増え不健康になります
  • 老化が進みやすく、外交性が下がり消極的になります

勿論、私達TKDOメンバーは、患者様の歯と口腔を大切にします。しかし患者様ご自身も、一番大切にしていただかないと困ります。
お金と通院だけでは虫歯や歯周病は治りません。メンタルとマインドがとても重要です。お口の健康を長く守るためには、患者様ご自身の協力と意識改革がポイントです。

歯科医師・歯科衛生士と三人四脚となって、お口の中から全身の健康につなげていきましょう!

仮歯について

自費診療での被せ物の装着前や歯周外科などの治療時は、歯科医師が丁寧に仮歯を製作します。当院は歯科医師法を遵守し、歯科衛生士や歯科助手に任せることなく必ず担当医が手づくりいたします。

仮歯の役割
  1. ①最終補綴物のイメージを構築
  2. ②神経がある場合の知覚過敏予防
  3. ③歯周組織の安定化
  4. ④審美性の確保
  5. ⑤咬合関係の確認 など多岐に渡ります。
仮歯の注意事項
  1. ①仮歯を使って食事をしないでください
  2. ②硬い物やガム・お餅を食さないでください
  3. ③外れたり壊れたりした場合は、捨てずにお持ちください。再装着いたします
  4. ④フロスや爪楊枝を使って引き上げる動作は、仮歯が外れる恐れがあります
  5. ⑤咬合力が強い、歯ぎしり・食いしばりをしている、歯の土台が短いといった場合は脱離しやすいため注意が必要です。
  6. ⑥土台を入れる前の仮歯はもっとも脱離しやすいので、細心の注意をお願いします。
  • Temporary Crown(簡易的な仮歯)は各3,000円~5,000円
  • Provisional Restrations(審美的で丈夫な仮歯)は各5,000~10,000円(歯科技工士オーダーメイド)

良い印象が採れると美しく健康的なセラミック治療が可能となります。そのため、仮歯にも時間と良い材料と手間暇かけて製作することが重要です。

前歯部審美生涯が主訴の患者様です。根管治療を行う前に、チェアサイドによって20分で簡易的な仮歯に置き換えていた症例です。最終補綴前にはもっと綺麗な形状になりますが、即席の仮歯でも患者様にお喜びいただけました。

仮歯の注意事項

プロビジョナル技工物 技工士さんが制作した審美的な仮歯。即席でつくった仮歯よりも美しい仕上がりに。

仮歯の注意事項

素晴らしい大工は誰も見ないタンスの裏に安い木を使わない。
スティーブ・ジョブズ

child

お子様の歯を守る小児歯科

当院の小児歯科では、単純に「虫歯を治すこと」だけを目的としていません。ただその場だけの治療を行うだけでなく、予防を含めて健康的な口腔内環境をつくることを目的としています。

「歯医者さんは痛いことをするところ」と怖がるお子様は少なくありません。しかし、歯医者さんを嫌うようになってしまうと、虫歯を放置してさらに深刻な状態になってしまうことも十分に考えられます。

当院ではお子様に怖がらずに来院してもらうために、まずは歯医者さんに慣れてもらうことからスタート。そして、お子様が歯医者さんに慣れたらお口のなかの診査を行い、必要に応じてレントゲン撮影などを行います。

12歳以下の子どもの虫歯リスクには、親御さんなど周囲の管理が大きく関わってきます。一般的な学校検診はふるい分け程度のスクリーニング 検査であることがほとんど。しっかりとお口の健康を守るのであれば、定期的に歯科医院での精密検査やメンテナンスをする習慣づくりを促してあげることが大切です。

より正確な予防・治療のために

大切なお子様のお口を健康な状態に保つには、虫歯を予防することが重要です。

フッ素塗布
フッ素塗布
歯質を強化するフッ素を塗布し、虫歯菌が出す酸に耐えられる強い歯面にします。乳歯や生え替わったばかりの幼若永久歯(根未完成歯)に最適です。また、初期の虫歯なら再石灰化し治癒も可能です。
シーラント
シーラント
生えたばかりの奥の乳歯・幼若大臼歯には、深く複雑な溝があります。この溝は磨き残した食べカスやプラークが溜まりやすく、虫歯になりやすい部分。そこで溝をあらかじめプラスチックで埋め、虫歯予防する処置がシーラント(予防填塞)です。各1,000円です。

おうちの方の協力が大切です!

おうちの方の協力が大切です!

お子様のお口の健康には、歯科医院での処置だけではなくおうちの方の協力が不可欠です。12歳までは、必ず毎日ブラッシングをサポートしてください。当院では、仕上げ磨きの仕方や、おやつ指導などを行っています。

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