先程のVital Pulp Therapy症例のdental X-Ray
歯髄温存療法(VitalPulpTherapy)
Er-YAGレーザーの、光が到達すれば生体組織への蒸散が可能。露髄しても全部性歯髄炎になっていなければ、露髄面の適切な処置で保存出来る可能性がある。
露髄してからの処置はEr-YAGレーザーで20pps,50mJ(←やや弱目W+A+)でチップ先端では歯髄に絶対に触れない!炭化層が出来て「止血」は第三D石灰化を阻害するので気をつける
残存象牙質の淵より僅か内側に歯髄表面が位置するまで蒸散し、生食停留させ止血確認。出血量がコントロールできる位置まで断髄。歯髄のバイタリティは根尖から血流に依存しているので、血流のサポートを得られない可能性が高い歯髄は除去する。
髄角付近であれば約2mmの断髄、もうすこし深ければ歯頚部断髄、歯根が露出しているケースであれば象牙細管の走行を考慮し、歯髄と露出根面が交通しない位置まで断髄。
MTAセメント(バイオセラミック系材料)無圧➕GIやCRで暫間的修復し半年以上経過したらMTAごと全て除去し再修復する。この時第三象牙質の様な硬組織が産生されていたら大成功。
抜髄をすると平均18〜20年程度で抜歯を迎えます。歯髄保存は歯の寿命を延ばします。Vital Pulp Therapyをやれる医院とやれない医院があります。
TKDOには、ラバーダム、拡大視野、Er-YAGレーザー、MTAセメント、清潔な歯面処理、強固な接着、歯髄を守りやすいレジンなどいつも準備万端です。微差は大差。遠方からVital Pulp Therapyを求めて御来院する方も少なくありません。抜髄する一歩前にVital Pulp Therapyの可能性はあります。
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主訴 | 虫歯治療 |
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治療内容 | Vital Pulp Therapy |
治療期間 | 3〜6ヶ月 |
治療費(税込) | 33000円 |
リスク・副作用 | 抜髄 |
櫻田 博雅
立川北デンタルオフィス 院長
昭和大学大学歯学部を卒業し、その後都内歯科医院勤務を経て2011年に立川北デンタルオフィスを開業する。
「超保存型歯科医院」「救歯臨床」を掲げ、天然歯を残す可能性を日々研鑽し追及している。