半年以上前、ExtraWideShortを使っていない時の症例。
その昔に、ヘミセクション【分割抜歯】後にブリッジでメンテナンスしていたが歯根破折により抜歯判定。抜歯窩の前後の成熟側にDENSAH BURを使い埋入AnyRidgeを埋入したcase。切開した歯肉を除去だけするのはもったいないので90度反転し付着歯肉幅を保存しました。
歯肉が治癒遅延をおこしていたので、こまめにEr-YAGレーザーをデフォーカスモードで蒸散しました。歯肉縁下の骨の形成にも役立つ事を期待しました。
反省点は埋入が浅く、頬側歯肉からプラットフォームまでの距離が3mmでした。そのせいでScanした時まできづきませんでしたが、理想的なクラウンハイト8〜12mmであるのにクリアランス短くなりそうでした。対合が昔入れたPGA Crだったので、調整してクリアランス確保してギリギリ理想的な補綴形態に近づけました。最初から4mmで埋入にできていたら、クリアランス問題もなかったと反省しましたが、対合と技工士のテクニックに助けられました。アクセスホール位置も疎らになっていたので、軸方向も意識した埋入を心がけます。
主訴 | 歯が折れて痛い |
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治療内容 | インプラント埋入 |
治療期間 | 半年 |
治療費(税込) | 各33万円 |
リスク・副作用 | 術者の優れた知識と技術が必要とされる。患者の治療に対するモチベーションと、メンテナンス意識が不可欠。 歯肉の感染 |
櫻田 博雅
立川北デンタルオフィス 院長
昭和大学大学歯学部を卒業し、その後都内歯科医院勤務を経て2011年に立川北デンタルオフィスを開業する。
「超保存型歯科医院」「救歯臨床」を掲げ、天然歯を残す可能性を日々研鑽し追及している。