パルプ・リバスクラリゼーションについて、月星光博先生のWEBINERを拝聴させていただきました。
歯根未完成歯における歯髄の治癒のパターンの1つ。パルプ・リバスクラリゼーション(pulp revascularization)は、いったん死んだ歯髄組織(=虚血性変化に陥った歯髄組織)に根尖孔から毛細血管が増殖(再生)し、それにともない歯髄組織由来の細胞が再生着(repopulation)するような治癒のメカニズムを指す。新生した組織は電気歯髄診断に正の応答を示すが、やがて急激な石灰化を起こし歯髄腔が閉塞するのが最終的な治癒像である。
外傷歯で起こる事がある。ヘルトヴィッヒの上皮鞘が機能しているので、根未完成歯にのみ期待できる。感染を起こしていない事が大切。
断髄するときは無麻酔で行い、面白いほど明快に[痛みの有無]を感じる。無痛のところは部分失活。有痛のところは生活歯髄。
断髄は、①ビタペックス+アイオノマー で半年位待ち問題なければ、②MTA+CRに移行する。
VPT(Vital Pulp Therapy)をおこなうこともふえましたが、無理な時即抜髄ではなく、患者さんがご希望されてかつ断髄できそうな場合は断髄も考えたいと思える再きっかけとなりました。
月星光博先生、熱い御講演ありがとうございました!
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治療期間 | 半年間 |
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治療費(税込) | 3.3万円 |
リスク・副作用 | 抜髄や失活 |
櫻田 博雅
立川北デンタルオフィス 院長
昭和大学大学歯学部を卒業し、その後都内歯科医院勤務を経て2011年に立川北デンタルオフィスを開業する。
「超保存型歯科医院」「救歯臨床」を掲げ、天然歯を残す可能性を日々研鑽し追及している。