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日本歯周病学会@郡山

第67回日本歯周病学会参加してきました。スーパーダイジェストを🚄

①村上伸也先生(阪大)
加齢的に、歯根膜にある幹細胞は減り弱くなる。自己組織である幹細胞移植(脂肪由来のADMPC)で歯周組織再生をできるメリットがあるがまだ課題は多い。

②三橋純先生
歯頚部からセメント質剥離は、ブラキシズムなどが原因なのかいまだ解明されていない。開口で咬合してない歯根にも剥離があることがある。歯根部のセメント質剥離もある。抜歯時、骨面に全てセメント質残りスルッと抜歯となることもある。隙間からセメント質を剥がすように除去→3mmラウンドバーとか使ったら良いと思った。

③大森一弘先生
臓器連関→全身の様々な臓器や組織が協調・連携し相互に調和。疾患発症や老化で、特定の臓器や組織に異常が生じると、他の臓器や組織にも悪影響を及ぼす可能性が高まる→影響しあっている。不妊リスクファクターとしての歯周病の可能性もあり、ペリオの早期発見早期治療も大切。

④長尾大輔先生
抜歯窩「生体は骨への感染を防ぐため 上皮のダウングロースという形をとった 抜歯窩に骨がてきにくいのでは?」➡️抜歯窩の取り扱いに言及がなく、搔爬したのかしてないのかが不明であった。意図的に根尖部の肉芽組織を保存すれば、肉芽により骨添加されるのでは?インプラント埋入時に肉芽を除去する方法が効果的だと思った。

⑤岩田隆紀先生?
TMDUは、健常人ドナーの不働歯から採取した歯根膜細胞を培養し細胞シートを作り、歯周組織の再建に取り組んでいる。
厚み100〜150μmの細胞シート作るために1本抜歯し4wかけ培養し、トリミングしてオペ時歯根面に設置しその上に補填材しCover Flapを縫合。IPしたい人の1%は自己組織で再生したいと考えてる。

⑥岩野義弘先生
流石の満席ランチョン。根尖先まで骨欠損を10mm gainさせるエムドゲインゲルによる歯周再生療法は会場どよめかせていました。
成功基準も年々変化する
🔩インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎の定義や対応も勉強になりました。

ラブリダバイオクリーン
無麻酔非外科的 4mm以上のポケットに
生食2分浸漬してからポケット内に挿入し600〜1000rpm【700rpmがリコメ】で使用
ブラシ毛先が折れてもそのキトサンが保持される事で薬効 3ヶ月後の短期的な評価はよくなるが長期はわからない オペできない方など非外科的には有効

⑦澤田大介先生
開咬にアンテリアガイダンスない→アンカースクリュー(OAS)による遠心移動→アンテリアガイダンス改善で臼歯の負担軽減→前歯も舌側傾斜してきて歯軸改善→非抜歯矯正に良い
OASは口蓋側壁、下顎頬棚に植立
OASは、前方拡大・側方拡大せず遠心移動できるよう進化した
上下顎歯列の遠心圧下移動(Align Expander archと歯科矯正用アンカース
クリューを利用)→エラスチックチェーンとボタンによる空隙閉鎖 のケースすごかった

⑧田中真喜先生 POPの引用
PTM【病的歯牙移動】➡️❶側方歯群の近心傾斜
❷下顎前歯の叢生と挺出❸上顎前歯のフレア➡️咬合平面の乱れ、咬合高径の低下、外傷性咬合の誘発、下顎の位置のズレ、顎関節への負担

PTMが生じた口腔内に対し、歯周-矯正治療を行うことでアタッチメントの減少した歯に対し、長軸方向に咬合力が作用する様に、歯列と上下の咬合関係を整えることができる。
また、付着の移動を行うことで、歯槽骨や歯肉の形態を変化させることができ、咬合性外傷の緩和、歯列の安定、審美性の改善ができる。

⑨高井基普先生
咬頭嵌合位は常に変化し、接触弱い補綴でも徐々に咬む(咬合面の磨耗による)
内外冠つける(内Peek 外フルジルコニアクラウン)

ポスター発表は、昭和大学歯学部の先輩である額賀先生の内容が圧倒的に素晴らしかったです。僕も認定医試験に向けてがんばらなきゃと思いました。会場でお会いした先生方ありがとうございました!


 

  • 日本歯周病学会@郡山
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監修者情報
監修者情報

櫻田 博雅 
立川北デンタルオフィス 院長

昭和大学大学歯学部を卒業し、その後都内歯科医院勤務を経て2011年に立川北デンタルオフィスを開業する。
「超保存型歯科医院」「救歯臨床」を掲げ、天然歯を残す可能性を日々研鑽し追及している。

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